土鍋だってわかるね♪

マツコ・デラックスさんがCMしてるタイガー炊飯器のセリフ

 

ハナヘナも誰が使ってもこうやって簡単に美味しくできる

器具があればいいのですが（笑）

 

でも、みんな丹精込めて作られたおいしそうなお米を頂いたら

研ぎ方や水の量や米を炊く炊飯器もなんだかコダワリたく

なりませんか？

ハナヘナもお米と同じ自然の産物なので

色を引き出すコツがあります。

 

ハナヘナが染まる理由、染まらない理由。

 

いつもと同じようにハナヘナを溶いたのですが染まらないんです！

 

ハナヘナは、自然の色素。

染まらないというのは、化学色素が一切配合していない証拠でもあるので

それはそれでいいのですが、染色が染着するというのは化学ですので

染まる理由と染まらない理由というのが必ずあります。

染めるということを誰でもわかる言葉で書くと

水溶性の色素や油性の色素があげられますね。

ガラスに水溶性の絵の具で書いても後で拭き取れますが

画用紙に書いたら消せません。

 

染料の性質　と　染色される側の素材　がマッチすれば染まりますし

マッチしなければ染まらないということです。（染まってもすぐに落ちるものありますね）

 

これらは、自然の色素であろうが、化学物質でできた色素であろうが原理は同じです。

ここではまず、ヘナに含まれる染料の性質について書いていきますね。

ハナヘナのオレンジ色素は、２ヒドロキシ１．４ナフトキノンというオレンジ色を持つ

色素です。

これは低分子（分子量１７０程度）でキューティクルの隙間から入り毛髪の内部まで浸透します。

そして酸化されることでナフトキノンの性質により硬化して毛髪内部で定着します。

これがハナヘナの染まる仕組みなんですが、通常のヘアカラーのように

薬剤を使って浸透させないので、毛髪に浸透する準備が必要になります。

いわゆるカウンセリングですが、毛髪の履歴を事前に知る必要がありますね。

ヘアケア剤もたくさんあり

使用してるシャンプー剤やトリートメント剤、ヘアケア剤が

髪の毛を保護する（膜を貼る）成分が配合されてるものを

使用してる場合、それらを取り除く必要があります。

最近では、ノンシリコンという商品が多く出回っていますが

ノンシリコンというのは、膜を作る「シリコン」と言われる成分が

配合されていないだけで、似たような膜を作る成分は

入っているのが現状・・・

一般の方も理美容師も騙されてる方が多いです。

ハナ ヘナ取扱説明書（一般素人さん編）

シリコン（シリコンに似た成分も含む）というのは手触りを良くしたり

髪の毛同士がもつれないようにするためのとっても便利な成分なのですが

化学薬品を含まないハナヘナ染めにとっては、ちょっと邪魔な成分なんですね。

ですのでハナヘナ染めをうまく成立される理由の１つとして

この膜を取り除く必要があります。

取り除くには、膜を貼る成分が配合されてないシャンプーを選びましょう。

これが第一段階（下準備）

膜を貼る成分を髪の毛から除去できたら次に進みます。

 

ハナヘナを水分で溶いていきます。

 

膜を貼る成分を除去できたら次は、水分を加えて練っていきます。

ハナヘナを溶くときは、通常お湯で皆さん溶いているようですが

明確な理由はわかりますか？

よく見かけるのは、適温という言葉ですが

適温とは一体何に対しての適温なのか？ってことです。

お湯を使うということは、水よりも飽和力があるので

毛髪に浸透しやすいという理由がまず１つ。

もう１つは、

お客さんが頭に塗られた時にヒヤッとしなくて心地よい。

というのが理由です。

ハナヘナは自然の色素ですので、色素を適切に取り出す

という作業であれば水で溶くのが一番効果的。

粘りの元であるムチン質もお湯より水のほうが破壊されません。

現実的にすぐに使う必要があるのであれば、頭に塗布した時に

ヒヤッとしない程度のお湯の温度で溶く

というのが、作業効率の視点でみると

仕方ないよね・・・

ってレベルです。

一番適切な溶き方は

①　水で混ぜる（３倍〜3.5倍程度垂れない程度に塗布しやすければOK）

↑水分を加えた直後は、まだ新鮮な葉っぱの色です。

②　ハナヘナの色素が出るまで放置

↑数分放置してると徐々にハナヘナの持つ色素が水分に滲み出てきます。

↑実験を終えて毛束を洗い流した後は、これぐらい色素が滲み出ています。（約1時間）

↑40時間ほどたった後に移した写真です。色素であるナフトキノンが目でわかるほど滲み出ています。

③　使う時に湯煎して適温にする。

これが一番適切な溶き方です。

しっかりとハナヘナの色素を水分に染み出させる。

 

インディゴも同じように滲み出させる時間も必要

 

ハナヘナ ナチュラルは色素を染み出させる時間にさほど神経を使う必要が

ないので楽なのですが、インディゴは10分〜20分の範囲で

水分に染み出させる工程が必要です。

インディゴは、インジカンという不溶性の色素を水で還元することで

活性化させ酸化させることで色素が定着します。

インディゴは活性領域がアルカリなためハナヘナ ナチュラルと違い

長い時間酸化させると色素の働きが止まり着色しません。

収穫時期により水分にすぐに溶け出すものと少し時間のかかるものも

ありますので、このあたりは調整が必要です。

①　水分を加えた直後

↑こちらは、ハーバルマホガニー

②　水を混ぜて20分経過した後毛束を投入

↑少しだけ葉に含まれる色素が水分に馴染んで①よりもなめらかなペーストになってます。

③　放置30分

↑白腺と青線の間の色の変化がわかりますか？
　インディゴが還元されブルーの色素が滲み出ています。

④　30分放置した毛束を取り出した写真

その後の残ったインディゴ（トータル50分経過後）に毛束を投入

放置30分

どちらも染めた日（夕方）〜翌日夜（生活サイクルで考えて入浴時間）に
濡らしその後自然放置。トータル40時間

↑左が溶いて20分後に投入した毛束
右が（黒タグ）溶いて50分経過した後のマホガニーに毛束を投入し30分放置した毛束
いずれも4０時間経過後です。

肉眼ではさほど違いはわかりませんが、インディゴも収穫ものによっては
数十分程度の作り置きをするほうがいいと思います。（ペーストの滑らかさで確認）

こちらも合わせてお読み下さい。

インディゴのこと

 

自然放置がいいのか？加温がいいのか？

 

染まらない理由を聞くと加温で何分、自然放置で何分。

という回答を聞くのですが、ハナヘナの場合自然の色素です。

ハナヘナの色素は水分がたっぷりと毛髪にある状態にすることが大事です。

水分でキューティクルを開き色素が入りやすい状態にします。

放置してるあいだ頭が冷え切らないようにすれば問題はありません。

色素の浸透は、水よりお湯の方が浸透しやすいというだけです。

次に頭に乗せたヘナが乾かないこと。

乾くということは、水分が蒸発していることですので

浸透がストップしてしまいます。

 

染色される側の状態は適切なのか？

 

一般の方でもプロである理美容師でもいつも使用してる

ヘアケア商品が一体どんな成分なのか？

というのはあまり知る人はいません。

それもそのはずで成分を気に入って商品を選ぶ人はほどんどいませんからね。

ヘアケアにこだわる方でよくあるのが

なんでも　天然系＆自然派

悪いことではないのですが、天然色素のみで作られてるハナヘナ染めには

少しだけ迷惑なことも・・・

例えば、椿オイルやマー油などの油。

これらは髪の毛に膜を張るので色素の浸透を阻害してしまいます。

上にも書いていますが、髪の毛に膜を張る成分が入っていると

ハナヘナは染まりにくくなります。

今までの状態で適切なヘアケアでも

天然色素オンリーのハナヘナを使う場合は

染色に邪魔になる場合があります。

 

最後に

染色というのは化学です。

染まる側の状態が適切で、染める側の色素を適切に摘出できれば

染色は成立します。

自然が作り出した色素を物理的に染まる仕組みを利用してるのが

ハナヘナ。

染まらないという現象は、上に書いたどちらかに原因があるだけです。

自然の色素に　品質がいい、悪いという言葉は適用せず

鮮度がいい、悪いという言葉は適切です。

自然の色素がなぜ誕生したのか？

そんな理由を探ってみるのも楽しいですよ♪

それでも尚、染まりがいつもと違う。

という場合は、普段の生活や食べ物を思い出してみて下さい。

髪の毛は、体内の老廃物を排出する機能です。

ハナヘナは、人が草に合わせるというコンセプトですが

色素の入りで体調の変化を見つけ、救われるということもありますね。

自然のもの（染める側）は変わらないのですから。。。

 

沢山記事を書いていますが、興味があれば他の記事も読んでみてくださいね。

 

ハナヘナ メーカーである僕の記事を読んでもイマイチわからないという方は

全国で講師活動をされてるハナヘナ代理店のみなさんにお伺いしてみて下さい。

皆さん現役で毎日毎日現場でハナヘナをお客さんに提供しています。

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そちらでは、プレミアムハナヘナ認定店も掲載しますので
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