ヘナで白髪染め。髪と地肌を傷めない天然ヘナのハナヘナ
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Q & A
ヘナで白髪染め、ヘナカラー、ヘアカラー?
ヘナ染めというとほとんどの場合白髪染めと言う印象ですが、やはり白髪染めにしか使えないのでしょうか?
天然色素であるヘナはオレンジ色しかありませんが、インディゴという酸化して青色になるハーブを
使うことである程度色の使い分けが可能です。
普通のヘアカラーとヘナ染めの違いは
『脱色作用』があるか?ないか?
脱色作用とは、人間の体にはそれぞれメラニン色素と言って黒〜茶系の色素を有しているのが人間の髪の毛として
正常な状態です。
動物界では『シマウマ』のように体の一部分で色が違ったりしますが動物は擬態であったりしますが、
シマウマの場合はどうやら『虫除け』ということがわかりつつあるようです。
話はそれましたが、人間の場合は擬態というよりは防水や子供の手綱といった機能があるようです。
子供の手綱とは、おんぶしている時、川を渡るときなど、流されないように手で握って子供が掴まれる為。
まぁこれは諸説あるようですが、猿でも親の背におんぶされ落とされないように毛を掴んでいますので
あながち全く的外れでもなさそうです。
また話がそれましたが、通常のヘアカラーには脱色剤が配合されていて、地毛のメラニンを脱色(ブリーチ)
しながら染めるという染色方法になりますので1回染めるだけで黒髪がビビットな色にならないことを考えると
脱色しながらの工程では茶系〜明るい茶系にしかならないのです。
一方ヘナ染めは、自然に生えてる草の生育過程で生成される色素ですので
人間が使って髪の毛が脱色される成分は生成されませんので、天然ヘナには人間の黒髪、メラニンをブ
リーチする力はないのですね。
普通のヘアカラーは脱色剤配合天然ヘナは自然の色素(オレンジ)のみということになります。
お絵かきをする場合白い紙に書いた方がほとんど場合表現したい色をそのまま色として出すことができます。
この考え方がヘナが白髪染めに『有効』な理由。
もちろん人それぞれメラニンの量が違いますので黒より茶系の方は、ヘナ染めでもある程度染まったように
『見える』というだけです。
ですので白髪染めにしか使えないのか?という風に聞かれたら、色を染めるという視点なら
『白髪染めの方が有効』と答えます。
ヘナで染める最大の理由は
・脱色剤がないので髪や肌が痛まない
・髪の毛がしっかりしてくる
色を変えたり、カールをかけたりすると髪の毛はだんだんとダメージしていきバサバサになったり切れ毛が
多くなったりと1日気が乗らなくなる日が増えてきたりしてしまいます。
しかしヘナ染めは、髪の毛を『傷める要素』がないので髪の毛がダメージしません。
ここがヘナ染めの最大の利点でハーブの持つ成分がとても髪に有効というわけです。
通常のヘアカラーはアルカリ性に対しヘナ染めは弱酸性。
正常な髪の毛も弱酸性なのでヘナ染めすることで正常な髪の弱酸性に戻してくれる役割があります。
ヘナ染めは、ヘナで染めたりヘナと似たようなハーブを髪に塗布することで髪を強化したり正常な状態に
近づけるトリートメントとしてもかなり効果を発揮します。
通常のトリートメントはそのほとんどが油髪の毛を直すというより髪の『手触り』を油で滑らせ
『よくなったように見せる』のが通常のトリートメントの仕組み。
ですので繰り返しやりすぎるとだんだんと油の層が蓄積され髪の毛を強烈にコーティングしてしまいます。
ヘナ染めのトリートメントの仕組みは髪表面に付着する油と違い髪の内部に浸透し弱酸性の性質で
『髪の毛自体』を『引き締める』ことで髪を補修します。
例えば濡れた雑巾を絞るとキュッと引き締まって寝れてる時よりしっかりするイメージです。
通常のトリートメントは表面吸着
ヘナトリートメントは内部浸透
ここで問題なのは、ヘナ染めやその他ハーブは自然のものなので操作性に優れていないというデメリット
があります。
天然ハーブは弱酸性ではありますが酸性のものもあり美容室で美容師が取り扱うには髪の毛の構造や
状態を見極める必要があり誰でも簡単に天然ハーブでをトリートメントとして扱うことができません。
これがタイトルにも書いたようにヘナ染めは白髪染めにしかできないの?という疑問につながります。
天然ハーブやヘナで髪の毛をトリートメントするメリットは十分にあるのですが肝心の美容師が
『扱える技術がない』
というのがヘナ染めは白髪染め?という理由です。
地球や自然が作り出した色素や物質はどれだけ人間の科学が発展しても
『自然が作り出したものを作ること』はできません。
例えば水という物質は、H2Oという化学式まで理解しているのが人間ですが
水という物質を何もないところから作り出せませんよね。
空気も水もどれだけ科学が進もうが未だにどちらも『自然が作り出しています』
何が言いたいかというとヘナが作り出した色素はオレンジという色ですが、オレンジという色を
作り出してる成分配合は人間には作れないのです。
ヘナ染めのオレンジは『色』なのに髪をトリートメントのように補修してくれる。
ハーブでトリートメントすることも人間が人工的に作り出したトリートメントよりはるかに持続性の良い
トリートメントです。
これは自然が作り出した髪という素材に自然が作り出したハーブの効能という素材が限りなく近いと
僕は考えています。
化学はとても面白いし化学を駆使してこれまで美容室でトリートメントを行ってきましたが、
扱うことに知識と技術と経験と妄想が必要なヘナ染め(ハーブ)にどっぷりはまりました。
海の成り立ちに山が必要なように地球の仕組みは全て揃って循環しています。
ヘナを知ることは地球の仕組みを知ることと同じことだと僕は思っています。